秋田県小坂町芝居小屋明治時代小坂鉱山康楽館

昔ながらの芝居小屋ってどんな感じ?

歌舞伎座も新しくなって、便利で機能的な建物が増える一方で、日本の伝統的な建物が年々減っています。芝居小屋と言えば、東京では歌舞伎座、京都では南座と有名な芝居小屋はありますが、東北にもすばらしい芝居小屋があり、今でも現役で使われています。国の重要文化財でもある康楽館です。

康楽館とは

康楽館は、秋田県鹿角郡小坂町にあります。なぜこのような素敵な芝居小屋が北のこの地にできたのでしょうか。理由は会社の福利厚生です。今では全く見なくなってしまった鉱山ですが、明治の時代には全国に沢山の鉱山がありました。ここ小坂町にも小坂鉱山があり、沢山の鉱夫の方が鉱山で働いていたわけです。その鉱山で働く人を喜ばせるために、娯楽施設としてこの康楽館は造られました。

明治43年(1910年)、二階建ての定員約800人で、外観や客席の天井は洋風ですが、花道や廻り舞台などは江戸期からの芝居小屋の形式で和洋折衷の建築で、平成14年(2002年)に国の重要文化財に指定されています。

 

小屋の中は時代劇に出てきそうなザ・芝居小屋という感じです。

外に出るとのぼりが並んでいてわくわくします。

さて、現役の芝居小屋ということですが、公演はほぼ毎日やっています。芝居あり、歌のショーありとなかなか楽しめます。料金ですが、芝居公演と施設見学(ガイド付き)で、大人2,100円、小人1,050円です。施設の見学のみも可能で、大人600円、小人330円です。

 

康楽館の隣には小坂鉱山事務所があり、そちらも見学ができます。2館共通券もあるので、詳しくはホームページを確認してみてください。

最後に康楽館への行き方ですが、JR盛岡駅から高速バスあすなろ号青森行きに乗り、小坂高校前で下車(約90分)、そこから約2km(タクシーで約3分)又は、JR十和田南駅から秋北バス小坂行きに乗り、小坂小学校前で下車(約20分)、そこから約200M(徒歩3分)です。車で行く方は駐車場があり、無料です。

詳細情報

名称:康楽館

住所:〒017-0202 秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山字松ノ下2番地

電話番号:0186-29-3732

開館時間:9:00~17:00(年末年始の休刊日を除く)

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