青森恐山むつ市日本三大霊場地獄祭り

日本人が知らない世界、青森の恐山

「あの世」つまり、霊界に近いと言われている恐山(おそれざん、おそれやま)。

道中の山道から硫黄の臭いが強くなっていき、より神秘的な雰囲気を後押ししてくれます。恐山は本州最北端の青森県にあります。

青森県は、ねぶた祭りなどが有名で、8月に訪れる方が多いですが、青森の魅力はねぶた祭りだけではありません。

その中でも恐山は非常にオススメの観光地であり、一見の価値はあります。

日常とはまた別格の空気を味わうことができます。

日本でも九州や四国など、西の方に住まれている方は行きづらい場所ではあるかもしれませんが、恐山は一生に一度は訪れてほしい場所の一つです。

「人生観が変わる方もいるかもしれない」そんな恐山についてご紹介いたします。

あの世とこの世の間、恐山霊場とは?

「恐山」と聞くと、怖いイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?

実際に、恐山とは「あの世」を連想させる場所であり、訪れた印象もそのイメージ通りです。

ただ、霊的な怖さは全くなく、神秘的な場所です。

恐山は、青森県のむつ市にあり、むつ市は下北半島に位置します。カルデラ湖である宇曽利湖(うそりこ)を囲む総称が「恐山」です。

恐山は、比叡山、高野山と並んで日本三大霊場と言われています。

三途の川(さんずのかわ)や、積みあげられた石、血の池地獄など、この世にはないようなものが数多くあります。また、お地蔵さまも数多くあります。

地獄に向かう景色の中、様々なことを考えながら歩き、お地蔵さまに手を合わせ、死者の成仏を願っていると、心がすっと静かになっていくのを感じることができます。

恐山で見るポイント

やはり積み石が1番最初に目に飛び込んできます。

視界いっぱいに広がるこの積み石は、水子供養として積まれています。

亡くなった子供は、三途の川のほとりで身長まで石を積み上げると、天国に行くことができると言われていますが、地獄の鬼がやってきて、石を崩してしまいます。

そのため、生きている私たちが天国に行くのを手助けしてあげるために、代わりに石を積んであげるのだそうです。

積み石と同じように目に入ってくるのが風車です。

これも供養のためにお供えするもので、境内に入ったところで購入できます。

荒々しい岩の景観の中で、明るい色を発する風車が良い雰囲気を出してくれます。

恐山に入る前の三途の川と太鼓橋も有名です。

私が訪れた時には、残念ながら老朽化のため、渡れなくなっていたのですが、綺麗な朱色の橋でした。

そして様々な地獄の景色が続きます。

その地獄を周りながら、参拝者は死者の成仏を願います。

写真は血の池地獄で、私が訪れた時は赤くなかったのですが、藻(も)が発生すると池が血のように赤く染まることからそう呼ばれています。

地獄を抜けた先に広がるのが、賽の河原(さいのかわら)と呼ばれる宇曽利湖です。

エメラルドグリーンの湖面と山のグラデーションが非常に綺麗で、それまで地獄の景色で感じていた緊張感が解けていくのを感じます。

地獄巡りをして死者を葬い、賽の河原で死者の幸せを祈ります。

こちらは、何かと思うと温泉です。

境内の真ん中にポツンとあるので、びっくりします。

写真は男性用のお風呂ですが、少し離れたところに女性用もあるのでご夫婦でも利用できますよ。

地元の方も入りに来ていて、私も入った時に地元の方のお話を聞くことができました。

観光した際には入ってみる価値がありますよ。

お風呂に入った後はゆっくり食事をしましょう。

このときは、山菜うどんを食べたのですが、美味しかったです。お土産屋さんも隣接しています。

恐山アイテムが多数あり、良い記念になりますよ。

恐山に行くオススメのタイミング

恐山は7月に恐山大祭、10月に恐山秋詣りが行われます。

私が訪れた時は時期的に少しズレていたので、参加できなかったのですが、亡くなった方の供養やイタコの口寄せを行ってもらえる期間なので、恐山に行くならこのタイミングがオススメです。

イタコの口寄せとは、巫女が霊を自分に降霊させ、霊の意思を代わりに話すものです。

ただ、この時期は参拝者も多く、通常よりも混雑するので、静かな中でゆっくりと恐山の雰囲気を味わいたい方はあえて外していくと良いでしょう。

ただし、11月〜4月は閉山しているので注意してくださいね。

詳細情報

名称:恐山

住所: 〒039-4401 青森県むつ市大畑町

電話番号:恐山寺務所 0175-22-3825

休山日:11月〜4月

ホームページ:青森県庁ウェブサイト https://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/kanko/sh_renkei_gururin_osore.html

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