日本では新しい年を迎え「初詣(はつもうで)」に行く習慣があります。
今回は、この初詣について、取り上げてみました。
いろいろな言われや考えがあり、異なるものもありますが、一般的なものをご紹介します。
初詣とは?
新しい年になって、初めて神社やお寺にお参りに行き、その一年の幸せを祈願することを言います。
昔、一家の長が豊作や家内安全を祈願するため、氏神様(うじがみさま)をまつった神社に12月31日の大みそかの夜から1月1日の元旦の朝までこもる「年籠り(としごもり)」という風習がありました。
それが、大みそかの夜にお参りに行く「除夜詣(じょやもうで)」と元旦の朝にお参りに行く「元日詣(がんじつもうで)」に分かれ、この元日詣が初詣の原点と言われています。
江戸時代までは、その年の恵方(えほう)(縁起の良い方向)にある神社に行く恵方詣でしたが、明治時代中期以降は、恵方に関係なく有名な神社やお寺でお参りをするようになり、今の初詣になっています。
初詣はいつごろまで?
いろいろな言われがあり、はっきりと決まっていないようです。
よく言われるのが、三が日(1月1日~1月3日)までと松の内(まつのうち)まで。
松の内とは、門松(かどまつ)を飾っている期間で、関東では1月7日まで、関西では1月15日までとなります。
1月中に行けば良いと言われることもあるので、行けるときでも問題ないようですね。
初詣の「詣でる(もうでる)」とは、自分の意志で行くことを意味しているそうなので、自分から行くことが大切ですね。
初詣ですること?
初詣ですることは、一般的には次のようなことです。
必ずしなければいけないわけではありませんので、参考までに。
① 古いお札やお守りを奉納(ほうのう)する
神社では、納めたお札やお守りを浄め(きよめ)、焚き上げをしてくれます。去年のお礼をして奉納します。
② お賽銭(さいせん)をして参拝(さんぱい)する
新しい年の無事や願い事の成就を祈ります。お賽銭の金額もいろいろな言われがあるようですが、参考までにご紹介すると、「1円:縁がありますように」、「5円:ご縁がありますように」、「50円:五重に縁がありますように」、「100円:百の縁がありますように」などを意味するそうです。
10円は遠縁(とおえん)として縁が遠のいてしまうので良くないそうです。また、500円もこれ以上の硬貨(=効果)はないとして避けた方が良いそうですよ。
③ おみくじをひく
その年を占う意味でおみくじを引きます。引いたおみくじは、成就するよう神社に結び付ける人もいますし、持ち帰って身に付けておくという人もいます。
結び付ける場合は、決まったところに結ぶのがマナーですね。
④ お札やお守りを授かる
新しくお札やお守りを授かります。安全、健康、学業、金運など様々な種類のお守りがありますので、自分が願うものを選びましょう。
また、絵馬(えま)を奉納することもあります。絵馬は、願い事を書いたり、願いが成就したときのお礼として奉納します。
初詣どこにいく?
有名な神社やお寺に行く人も多いですが、初詣の時期は大変混みあいます。
今回は、関東でやや著名な場所を3か所ご紹介します。
参考にしてくださいね。
千葉県 安房(あわ)神社
千葉県の館山市にある神社です。
民家の中にあるのですが、とても広々した敷地です。
入り口の鳥居をくぐって、進んでいくとさらに鳥居があります。
拝殿で参拝ができます。
さらに、この神社には、槇の木の大きな御神木(ごしんぼく)があります。
力強い、とてもしっかりした御神木です。
住所:千葉県館山市大神宮589番地
ホームページ:http://www.awajinjya.org/index.htm
神奈川県 横浜成田山
こちらは千葉にある成田山の横浜別院です。
成田山には別院が8つあり、そのうちの1つになります。
こちらは、おみくじの種類が豊富です。
外国語のおみくじもありましたよ。
かわいい招き猫が入ったおみくじも。
住所:神奈川県横浜市西区宮崎町30
ホームぺージ:http://yokohamanaritasan.com/top/
神奈川県 伊勢山皇大神宮
横浜成田山とはすぐ近くにあります。
創建150年にもなる由緒ある神社です。
初詣の時期は、たこ焼きなどの露店も出ています。
住所:神奈川県横浜市西区宮崎町64番地
ホームページ:http://www.iseyama.jp/
以上、年始に日本に来たら、初詣はいかがでしょうか?