京都 高台寺は、豊臣秀吉の正室であった北政所(ねね)が秀吉を弔うためにつくったお寺です。
年四回、春・夏・秋・冬に夜の特別拝観が行われますが、祇園界隈にあることから非常に人気があります。
以前、日中に拝観したことはありますが、今回は夜間特別拝観に行ってきました。
八坂神社を通り抜けて高台寺へ
今回は、京阪 祇園四条駅から歩いていきました。駅構内は観光情報が整備されていて、英語・中国語・韓国語での案内が充実しています。

祇園四条駅から人気スポットへの道案内も充実していますので安心です。そのため、祇園四条駅では、海外の方であふれかえっています。

高台寺に行くためには、八坂神社方面を目指しましょう。

駅から出ると四条通りには、南座(2012年10月7日撮影)が構えています。現在は耐震工事中で休館しています。

南座を左手にして四条通りを歩くと、朱色の門が見えてきます。
10分も歩くと八坂神社に到着します。

実はこの交差点にあるローソン、京都でしか見ることができないデザインだそうです。
京都の街並みに合わせたデザインなんですね。

朱色の門前は、着物を着た方でいっぱいです。正しくは、「正楼門(せいろうもん)」と呼ばれています。

境内では運が良ければ、こんな素敵なことに巡り会えます。

「ねね」の道
八坂神社の境内を通って、「ねね」の道を目指しましょう。なんとも風情のある通り道で、皆さん写真をとっています。

数分も歩くと、秋の夜間特別拝観の看板が現れました。
看板に見える「圓徳院(えんとくいん)」は秀吉の没後、「ねね」が19年間暮らしていた場所で、現在は寺院になっています。

高台寺は、左手にあるようです。

この坂を登るようです。

八坂神社周辺には、わかりやすい地図がたくさんあります。
また界隈には「知恩院(ちおんいん)」、「建仁寺(けんにんじ)」など、かつて隆盛を誇ったお寺が集まっています。ちなみに、高台寺は「建仁寺派」のお寺です。

夜間拝観は日没後からで、もう少し時間があったので高台寺を通り過ぎてある場所へ向かいました。
「ねね」の道を南へ進むと、左側に高台寺公園が見えてきます。
公園の端から見る、八坂の塔は別格です。しばし、トワイライトを堪能しました。

高台寺のライトアップ
さて、目的のライトアップを見るために高台寺に戻りました。事前に確認した坂を登っていくと、なんとも美しいこと!!

拝観料大人¥600を支払い、ライトアップされた通路を歩いていきます。

池の上に橋がかかっています。この橋は「臥龍廊(がりょうろう)」とよばれ、龍の背中に似ていることから、名付けられたそうです。

「方丈庭園(ほうじょうていえん)」に到着した途端、プロジェクションマッピングが行われていました。
紫や赤色の円が、白砂に描かれています。枝垂れ桜で隠れているのが、「勅使門(ちょくしもん)」です。
由緒あるお寺と、現代技術のプロジェクションマッピングのコラボレーションですね。

夜間拝観には、年毎にお寺にちなんだお題があり、今年(2017年)は「桃山文化を愛でた女性(ねね)の寺社」というお題が付けられていました。
お題に合わせた趣向になっているんですね。皆さんも訪れたときは、お題を意識しながら拝観するのも趣がありますね!
さらに、左側からのアングルだと「勅使門」が綺麗です。

白砂の起伏に、プロジェクションマッピングが冴えます。

ちなみに昼間だと、このような「方丈庭園」です。
ここの白砂は表情豊かで、このときは、龍の背中を石と苔(こけ)で表現していました。
さらに、桜の季節だと「方丈庭園の枝垂れ桜」が女性的な優しさを感じさせてくれます。

さあメインの「臥龍池(がりゅういけ)」です。水面に映り込む、紅と緑のもみじが美しいですね。


高台寺境内はとても広大で灯籠(とうろう)の道を歩いていきます。向こうには、青々とした竹林が見えてきました。

間近で見ると、テンションも上がってしまいました。やはり日本の竹林は、嵐山を代表にバンブーフォレストとして海外で有名なだけありますね。

拝観が終わり、ふと見上げると満月で、ちょっと得した気分になりました。

最後に、少しだけ「圓徳院」
実は今回、圓徳院(えんとくいん)の夜間拝観もしてきました。
入場すると「唐門(からもん)」前の黄色い花は、品格があってとても印象的でした。後日、調べたら「石蕗(つわぶき)の花」とのことです。

室内には、桃山文化時代特有の豪華な襖絵(ふすまえ)もありました。
どこか質素で、ここに「ねね」が住んでいたのかと、思いを馳せてしまいました。

「ねね」が観ていた庭園も、味わいがあります。

圓徳院を後にし、「ねね」の道を歩いて帰りました。

日中の観光をしたことがある方も、夜間のライトアップに訪れると、違った風情を感じていただけることでしょう。
詳細情報
名称:鷲峰山 高台寺
住所:〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町526番地
電話:075-561-9966
Fax:075-561-7387
公式ホームページ:http://www.kodaiji.com/index.html
拝観料:大人¥600、中高生¥250
拝観時間:9:00~17:00(受付終了)/ライトアップ ※特別期間のみ 日没後点灯~22:00(21:30受付終了)
名称:圓徳院
住所:〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町530
電話:075-525-0101
Fax:075-561-2724
公式ホームページ:http://www.kodaiji.com/entoku-in/idx.shtml
拝観料:大人(高校生以上)¥600、中高生¥200
拝観時間:10:00~17:00(17:30閉門)
名称:八坂神社
住所:〒605-0825 京都市東山区祇園町北側625番地
電話:075-561-6155
Fax:075-531-1126
公式ホームページ:http://www.yasaka-jinja.or.jp/